社会貢献とビジネス


NGOでインターンしているからなのか

バングラにくるまでに、自分自身が憧れを抱いていた
「ソーシャル・ビジネス」や「BOPビジネス」といったワードに憧れをいだいていたけど

最近、疑問を感じてきている。

社会貢献をビジネスで解決する。

企業は、利益をうむし
顧客は、社会問題解決に結びつく価値あるサービスを得る

確かに、素敵なモデルだし
貧困脱却には、雇用をうみ、社会問題解決にも直結することだから
注目も浴びやすく、理想のスタイルでもある。

しかし、最近ソーシャル・ビジネスも定義付けが曖昧なまま
先行してしまってて、なんでもかんでもソーシャル・ビジネスといったら聞こえがいいものになっていると感じる。

グラミン銀行がマイクロファイナンスという仕組みを作り
世界中に広がり、多大なる価値を生みノーベル平和賞を受賞した。

しかし、マイクロファイナンスもビジネスには代わりはなく
いくら無担保で貸し借りが可能だとしても、本当に貧しい底辺の人たちにお金を貸すことは不可能。

マイクロファイナンスもその土地によって、やり方があるはずで、いくら無担保でも世界各地で金利に差がですぎている。インドでも負債者が返しきれず、自殺者がでているというニュースも聞いたことがある。

もちろん、このシステムを否定しているわけではない。
マイクロファイナンスによって救われた人もたくさんいることは事実であるが、ターゲット層も微妙な貧困層でビジネスにするには、あまりにも範囲が狭く、厳しいのが現状だと感じる。

結局、採算がとれずにいきづまり、多重債務者がふえるのであるならば、別にソーシャル・ビジネスなんて提唱せずに普通に支援もしくは、ビジネスすべきだと思うようになった。

バングラには他にも事例がたくさんある。

日本の某企業は、中国に農業生産工場をもっており生産を続けていたが、価格高騰がよめたので
リスク拡散のためバングラに工場をつくる。

バングラで工場ができれば雇用もうまれ、後にソーシャルビジネスと提唱される。

これも完全なる自己都合のためなのに、ここまで株があがるものなのかな。
確かに、生産過程に至る人材育成や技術の提供は、価値を生んでいるものだけど
それ以上は、ないと思う。


日本の某アパレル企業もCSR3.0のため、バングラの某企業と提携を結び
農村地域に低価格・高品質の衣類を提供するとビジネスをはじめた。

企業イメージは確かに上がったが、実際のところ採算はとれておらず、ビジネスとしてはうまくいっていない。
そっちのけで、メインビジネスの工場をたてまくり、低賃金労働を展開している。

こんな表面的な部分でソーシャル・ビジネスって提唱していいのかな?
最近、すごく疑問に感じるんです。

BOPビジネスもこれからの時代、未開拓だし市場も広くて新たな考え方だけど
資本主義の押し付けであって、今私がみているバングラの風景がかわると思うとすごく怖いです。

きっと、バングラって昔の日本みたいな感じで
街を歩いてて、布団屋さん、電気屋さん、肉屋、八百屋、カーテン屋、机屋、ベット屋があって
みんなが小さなビジネスで、少額ながらも経済を回してて、すごく活気にあふれてる。

マクロ的にみた経済開発も必要だけど、そこで置いていかれてしまう
社会の波にのっていけない人々が、どうすれば社会から人材として認められるようになるのか。


やっぱり、そこにアプローチするには草の根で活動しているNGOが一番だと
今、自分は認識している。

NGOという形態をとって支援する行動とその支援行動を賄える規模のビジネスを
同時に進行できる経済力をもてれば、持続可能かつ無理なく資金調達でき、世の中に価値を提供できるのではないかと思う。

資本主義社会で回っているこの世界で、何を重視するかは難しいが、その中にもまれながらも自分にとって大事にしていきたいことをこれからも深くとぎすましていきたいと思う。

特に、最近大事にしていきたいと思うのが「教育」と「政治」。
国づくり、人づくりの根本。
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by laughmonkey | 2012-09-18 03:58  

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