吟遊詩人ラロン



この2日間、不思議でおもしろく、奥深い経験をしました。



昨日の木曜日17時MTG終了

バングラは木曜日が週末
金曜・土曜が基本休みで日曜日から新たな1週間がはじまる

今週もおわったと一息ついてるところ

上司に誘われて
急遽、ダッカ市街のクルナ地区・クシュティアへ

ダッカからおよそ5時間



真夜中にラロン・マジャル(聖者廟)に到着

今夜は、Lalon Shahの命日10月17日を偲んで5日間お祭りをやっている。
全国からLalon崇拝者の"バウル"と呼ばれる人々が集まっていた。


Lalon Shahについて少し

1774-1880年に哲学者、音楽家としてベンガル地域に名前を轟かす。

イスラム教徒にもヒンドゥー教徒にもとらわれない民間信仰
その一つが"バウル"であり、何百年も前に、地位も金もない下層階級の人たちによってつくられた。
一切の教典をもたない。一人一人の人間に神は宿っており、自分自身を見つめ直す。
他人にも神は宿っているので、尊重しながら自分自身と向き合っている。

祈りと修行の手段として、歌を持つ。

Lalonは,18世紀から19世紀に生きた一人のバウルである。
110年以上に及ぶ長い人生で800近い信仰歌を残したラロンを崇拝する人は今も絶えない。


もともとLalonは、ヒンドゥー教徒として生まれてきたが
幼いころに水疱瘡のような疫病にかかり、当時、疫病感染を防ぐために捨てられたそうだ。

そして、イスラム教徒に拾われ育ててもらった後に
ヒンドゥー教徒として自分が帰ってこれる居場所がなかったといわれている。

当時のイスラムとヒンドゥーの二大宗教の原理主義化が進んだ時代
Lalonが権力に屈せずヒューマニズムを音楽を通して唱く



一部、詩を参照



カースト、カースト、とほざきやがって、
おかしな世の中だ
誰もがカーストの虜で、真実に目を向ける
ヤツはいない

お前が生まれた日、カーストなんてものを持っていたのか
ここに来て、一体どんなカーストをつかんだ
去っていく日は、何のカーストんびなるつもりなんだ

ちゃんと考えて答えてくれ
バラモン、チョンダル、チュマル、ムチ

全てのカーストの人間が同じ水で清められるのに
皆この事実から目を背けようとする
死の迎えからは誰一人逃げられないのだ
隠れて売春婦のところで飯を喰ったからって
宗教上何かさわりがあるのか
Lalonは考える、カーストって何だ、と
この悩みからは抜け出せそうにない





当時、原理主義がさきばしる世に
○○教という、偏見や区別するのではなく

カテゴリーの中の人間ではなく
この世界に生きる一人の人間として
ありのままにの欲求に身をまかして生きていくことができないのか

彼はそんなヒューマニズムを音楽を通して、伝えていった

ホントにすごいなぁ




さらに驚くこと

今もなお、本当に多くの人が彼の信仰を受け継いでいる
祭りには、想像以上に多くの人が毎日詩をうたいに、全国から集まっている
それは、多宗教でそれぞれ違うバックグラウンドの人達である




バウルの人たちは、自分自身と向き合うために、信仰をふかめるために
手段として麻薬(マリファナ)をすう

音楽家、芸術家、哲学者ではよくある文化だ
お祭り時は、この地域も合法になる

マリファナをみんなで回し吸いし
音楽を奏で祈りをささげる

自分は一体何なのだろう
何がしたいのだろう
マリファナとともにクリエイティブな思考が繰り広げられる


ある人は、夢中に詩を歌う
ある人は、夢中に楽器を奏でる
ある人は、夢中に踊りだす

一瞬、浮浪者のように伺えるが
一人、一人ありのままの欲求を解放し、自分と向き合っているのだ



今までにない精神世界にふれた。
共に、自分の存在を再確認する。

色んなことが、頭の中を駆け巡りながらも
夜通しずっと、皆と歌いながら、自分と対話しながら、朝を迎える。
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by laughmonkey | 2012-10-19 19:05  

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