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インドへの旅立ち



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昨日、無事インド-コルカタに着いた。じつに2年ぶりのインドだ。バングラビザが3ヶ月で一度切れるためインドへと向かう。バングラからコルカタ、片道電車で970円。所要時間は10時間。私の長旅が始まった。

題名も見ずに家からもってきた小説をカバンからひっぱりだした。村上春樹「風の詩を聴け」車窓から見える綺麗な田舎風景に全く目をむけず、私は春樹ワールドにどっぷりつかっていた。短編だったのでラストスパートまで夢中に読み上げ、最後主人公と彼女がSEXをするか、しないか、微妙な展開でドキドキしていた所、急に汽車がとまった。国境のハリダスプールについた。

出国手続きがはじまる。
不機嫌に電車を降り、はやく小説に戻りたいばかりに足を急がせていたが、急に不安になってきた。そうだ、俺のバングラビザ期限きれてるんだった。理由を話すと長くなるので省略するが、急に不安要素が次々とあがってきた。もう主人公と彼女の行方なんて頭になかった。しかし、出国手続きは何もなかったあのようにあっさりと通過できた。罰金もなし、忠告もなし、無口、スタンプ、NEXTの3点セットだった。

ほっとして再び主人公と彼女の行方が頭によぎってきた所でまた汽車が止まる。
今度は入国手続きだ。荷物検査があるのだが、一切中身も見ない。本当に検査をしているのだろうか…。そして、最後のカウンターの書類提出でなぜかチップをくれとせがんできた。おい、ここは国境なんだろ?しっかりしろよ、と思いながら周りのベンガル人を見ている何人か律儀にはらっている。お互い何円払ったかを確かめ合っている。自分はそのとき、一番細かいお金で500円しかなかったから、勢いよく断った。すると、少しサイドに呼ばれて「ガチャ(はっぱ)はないのか?もらってやるぞ」と一言。ホントにインドに来たんだと実感した瞬間だった。

無事、コルカタにつく。駅からでた瞬間、タクシーの客引きのハングリーさがとてつもない。これも懐かしい、なんか囲まれた瞬間、爆笑して日本語で「ホンマ、おもろいな」と連呼してしまった。そして、サダルストリートへと向かった。

ニューマーケットの前でおろしてもらう。2年前の風景と大きく変わってて、びっくりした。ホントに。数々のセレクトショップが次々に入ってて、新しいホテル、BARが建ちまくっている。なんか少し寂しくもあった。2年でこんなに街は変わるんだ。確かに考えてみれば、2年前の自分は英語もろくにはなせず、一人でインドにきていた。2年前デング熱で半死状態で帰国した自分が、2年後にインドに訪れ、ベンガル語で値段交渉する自分を想像していただろうか。もう二度と行くかって思ってたよ。人生って不思議だよ。ホントに。そのままBARに流れて、一人でビールを飲みながらもの思いにふけた。

これからしばらくインド。
コルカタでは、2年前お世話になった天理教カルカッタ教会でお世話になってます。
あゆちゃんの成長にもこれまたびっくり。感謝でいっぱいです!

そして、たまきとも無事再会!
同じ県立大学!インドへ留学しにいった仲間です!

by laughmonkey | 2012-11-13 19:41  

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