コルバニイード
2012年 10月 27日
10/27
バングラでも大きなイスラム教徒のお祭り
コルバニイード(犠牲者)
多くの牛と羊がアンラー(神様)の生贄として捧げられる日。
当日に近ずくにつれ
どんどん田舎から牛が取引されにやってくる
特設の牛・ヤギ市場が展開され
あまたの人と取引がはじまる
より大きな高い牛を買うことが
その人の権威を示すようでお金持ちは本当に大きな牛を飼っている
当日は、自らの手で牛・ヤギを解体し神に生贄として捧げる
牛やヤギを見ていると
まるで自分達の余命を悟っているかのような目
生きる気力がないわけじゃないけど
腰を据えている様子。覚悟してる。
アッラーは喜んだかな?
街中が血にそまる、そんな日。
初めての経験だった。
朝起きていつも通りセンターに向かう道のりでも
数十頭の牛の生首、とびでる内臓、あふれる血
僕達が買った牛・ヤギも解体した
目の前で首がきられ
もがき苦しみ泣き叫ぶ姿に
目をそらしてはいけないと思い必死で我慢する
自分の手でさばくこと、その命をすぐに頂くこと
一言でいえば
生命の循環を感じる
僕達、人間は生かされている
日常では当たり前のように食べているのに
その命が消える瞬間ってのは初めて見る
よく考えたらおかしなことだよな
目のやり場を困るくらい心が痛くて
吐き気が絶えない1日だったのに
まわりのベンガル人にとっては、めでたいお祭りだから
笑顔で接しなければならなかった
正直、辛かった
今まで、生命の尊さに触れる機会もなく、向き合うこともしてこなかったから
当然の結果だろう
日本だと綺麗に包装されたスーパーのお肉
前も綴ったと思うけど
日本の都会って
どこか冷たくて白黒のイメージ
色々と隠しすぎなんだよ
人間らしさがどんどん感じられなくなる
吸い取られていく感じ
人生観が変わった日でした
by laughmonkey | 2012-10-27 16:27